看護師が感じられるやりがい

看護師の仕事は、一般的な病院以外に多方面に活躍の場が用意されていて、その1つに訪問入浴があります。訪問入浴はその名の通り、日常生活で介護を必要としている人の自宅に訪れて、入浴のサービスを提供する仕事です。高齢者の方であっても、大人一人を入浴させるのは非常に体力がいる作業となります。こうした理由から、大変さしかないイメージが先行してしまいますが、この仕事ならではのやりがいがないわけではありません。

やりがいの1つとして、利用者との密な関係があります。一般的な病院の場合、定期的に患者が入れ替わることで、一人ひとりと向き合う時間が限られてしまうのが現状です。それに対して訪問入浴は、巡回する場所が決まっているうえに、長期で利用する人もたくさんいるので、しっかりとコミュニケーションを取りながら人間関係を築いていくことができます。人との触れ合いを好み、喜びを感じる人にとって、常に近い距離で接することができる訪問入浴は最適の仕事といえるでしょう。

そのほかのやりがいとして、利用者の笑顔を挙げる人も多くいます。前述したように、訪問入浴はほかの看護師の仕事以上に体力的な苦労が多い仕事です。しかし、大変だからこそ充実や達成感を得ることができて、こうした苦労も入浴によって利用者が笑顔になる瞬間を見た時に吹っ飛んでしまうという看護師は少なくありません。仕事を通して本人や家族から直接感謝の気持ちを述べられる点も、日々の仕事のモチベーションに繋がる大きなポイントといえます。